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工事の施工方法②

工事の施工方法②-1

工事場所と低圧屋内配線工事との組み合わせで不適切なものは。

  • イ プロパンガスを他の小さな容器に小分けする場所
    合成樹脂管工事
  • ロ 小麦粉をふるい分けする粉じんのある場所
    厚鋼電線管を使用した金属管工事
  • ハ 石油を貯蔵する場所
    厚鋼電線管で保護した600Vビニル絶縁ビニルシースケーブルを用いたケーブル工事
  • ニ 自動車修理工場の吹き付け塗装作業を行う場所
    厚鋼電線管を使用した金属管工事

解答・解説

 プロパンガスを他の小さな容器に小分けする場所
合成樹脂管工事

特殊場所(引火、爆発の可能性がある危険な環境)では火花・放電が発生しないように電気工事を行う必要があります。
特殊場所では、金属管工事・ケーブル工事(MIケーブルか規定の金属外装ケーブルを使用し、それ以外の場合は防護管に入れる)・合成樹脂管工事(厚さ2.0mm未満の合成樹脂管、CD管以外の合成樹脂管を使用)が限定的に行え、爆発等の危険度合に応じて、さらに基準が強化されます。
爆発の危険性がある場合は合成樹脂管工事を行うことができません。
プロパンガスは可燃性ガスに該当するため、金属管工事またはケーブル工事のみ可能です。
小麦粉は可燃性粉じんと扱われ、金属管工事・ケーブル工事・合成樹脂管工事が可能です。

工事の施工方法②-2

使用電圧300[V]以下の低圧屋内配線の工事方法として、不適切なものは。

  • イ 金属可とう電線管工事で、より線(600Vビニル絶縁電線)を用いて、管内に接続部分を設けないで収めた。
  • ロ ライティングダクト工事で、ダクトの開口部を上に向けて施設した。
  • ハ フロアダクト工事で、電線を分岐する場合、接続部分に十分な絶縁被覆を施し、かつ、接続部分を容易に点検できるようにして接続箱(ジャンクションボックス)に収めた。
  • ニ 金属ダクト工事で、電線を分岐する場合、接続部分に十分な絶縁被覆を施し、かつ、接続部分を容易に点検できるようにしてダクトに収めた。

解答・解説

 ライティングダクト工事で、ダクトの開口部を上に向けて施設した。

ライティングダクトの開口部を上に向けて施工するとホコリ等がダクトの内部に入り絶縁不良の原因となるため禁止されています。

ライティングダクト

  • イ … 電線管の中で接続してはいけません。頻出のため、覚えておきましょう。
  • ハ … フロアダクト内で電線の接続は原則できません。ジャンクションボックス内で接続します。
    ただし、電線を分岐する場合で接続点を容易に点検できる場合を除きます。
  • ニ … 金属ダクト内でも電線の接続は原則できません。
    ただし、電線を分岐する場合で接続点を容易に点検できる場合を除きます。

工事の施工方法②-3

硬質塩化ビニル電線管による合成樹脂管工事として、不適切なものは。

  • イ 管相互及び管とボックスとの接続で、接着剤を使用したので管の差し込み深さを管の外径の0.5倍とした。
  • ロ 管の直線部分はサドルを使用し、管を1[m]間隔で支持した。
  • ハ 湿気の多い場所に施設した管とボックスとの接続箇所に、防湿装置を施した。
  • ニ 三相200[V]配線で、人が容易に触れるおそれがない場所に施設した管と接続する金属製プルボックスに、D種接地工事を施した。

解答・解説

 管相互及び管とボックスとの接続で、接着剤を使用したので管の差し込み深さを管の外径の0.5倍とした。

合成樹脂管同士を接続するとき、カップリングを用いない場合、片側の管を熱で軟化させておいて径を拡張して、もう片方の管を差し込みます。
その際に接着剤を用いた場合、管の差し込み深さは管の外径の0.8倍以上にします。
接着剤を用いずに接続した場合、管の差し込み深さは1.2倍以上にします。

工事の施工方法②-4

金属管工事による低圧屋内配線の施工方法として、不適切なものは。

  • イ 太さ25[㎜]の薄鋼電線管に断面積8[㎜²]の600Vビニル絶縁電線3本を引き入れた。
  • ロ ボックス間の配管でノーマルベンドを使った屈曲部分を2箇所設けた。
  • ハ 薄鋼電線管とアウトレットボックスとの接続部にロックナットを使用した。
  • ニ 太さ25[㎜]の薄鋼電線管相互の接続にコンビネーションカップリングを使用した。

解答・解説

 太さ25[㎜]の薄鋼電線管相互の接続にコンビネーションカップリングを使用した。

薄鋼電線管相互の接続では薄鋼電線管用のカップリングを使用します。
コンビネーションカップリングは異なる種類の電線管を接続するのに使用します。

工事の施工方法②-5

木造住宅の金属板張り(金属系サイディング)の壁を貫通する部分の低圧屋内配線工事として、適切なものは。
ただし、金属管工事、可とう電線管工事に使用する電線は、600Vビニル絶縁電線とする。

  • イ 金属管工事とし、金属板張りの壁と電気的に完全に接続された金属管にD種接地工事を施し、貫通施工した。
  • ロ 金属管工事とし、壁に小径の穴を開け、金属板と金属管とを接触させ、金属管を貫通施工した。
  • ハ ケーブル工事とし、金属板張りの壁を十分に切り開き、600Vビニル絶縁ビニルシースケーブルを合成樹脂管に収めて電気的に絶縁し、貫通施工した。
  • ニ 可とう電線管工事とし、金属板張りの壁を十分に切り開き、金属製可とう電線管を壁と電気的に接続し、貫通施工した。

解答・解説

 ケーブル工事とし、金属板張りの壁を十分に切り開き、600Vビニル絶縁ビニルシースケーブルを合成樹脂管に収めて電気的に絶縁し、貫通施工した。

電線及び電線管が金属板張りの壁を貫通する際、電気的に接続させてはいけません。
電線が金属板張りの壁を貫通する場合、施工する部分の金属板を十分に切り開き、合成樹脂管等の耐久性のある絶縁管をはめるなど金属板と絶縁するように施工します。

工事の施工方法②-6

低圧屋内配線の図記号と、それに対する施工方法の組合せとして、正しいものは。

  • イ 外径19[㎜]の薄鋼電線管で露出配線として工事した。
  • ロ 内径16[㎜]の合成樹脂製可とう電線管で天井隠ぺい配線として工事した。
  • ハ 内径16[㎜]の硬質塩化ビニル電線管で露出配線として工事した。
  • ニ 外径19[㎜]の鋼製電線管(ねじなし電線管)で天井隠ぺい配線として工事した。

解答・解説

 内径16[㎜]の合成樹脂製可とう電線管で天井隠ぺい配線として工事した。

図記号は天井隠ぺい配線でIV線が通線していることを表します。PF16は内径16mmの合成樹脂製可とう電線管を表します。

  • イ … (E19)は外径約19mmのねじなし電線管を表します。
  • ハ … 露出配線ではなく、天井隠ぺい配線です。
  • ニ … (19)は外径約19mmの薄鋼電線管を表します。

工事の施工方法②-7

ケーブル工事による低圧屋内配線で、ケーブルがガス管と接近する場合の工事方法として、「電気設備の技術基準の解釈」にはどのように記述されているか。

  • イ ガス管と接触しないように施設すること。
  • ロ ガス管と接触してもよい。
  • ハ ガス管との離隔距離を10[㎝]以上とすること。
  • ニ ガス管との離隔距離を30[㎝]以上とすること。

解答・解説

 ガス管と接触しないように施設すること。

ケーブル工事による配線では、ガス管・水道管・弱電流電線(電話線など)と直接接触しないように施工します。

工事の施工方法②-8

簡易接触防護措置を施した(人が容易に触れるおそれがない)乾燥した場所に施設する低圧屋内配線工事で、D種接地工事を省略できないものは。

  • イ 三相3線式200[V]の合成樹脂管工事に使用する金属製ボックス
  • ロ 単相100[V]の埋込形蛍光灯器具の金属部分
  • ハ 単相100[V]の電動機の鉄台
  • ニ 三相3線式200[V]の金属管工事で、電線を収める管の全長が10[m]の金属管

解答・解説

 三相3線式200[V]の金属管工事で、電線を収める管の全長が10[m]の金属管

合成樹脂管に金属製ボックスを接続する場合、ボックスに接地工事を行います。
以下の条件では合成樹脂管工事の接地工事を省略することが出来ます。

合成樹脂管工事の接地工事省略条件

  • ①乾燥した場所に施設。
  • ②直流300Vまたは交流対地電圧150V以下で簡易接触防護措置を施す。

イ … 乾燥した場所で、①にあてはまるため、省略できます。

電気設備の接地工事省略条件

  • ①直流の使用電圧が300V以下または、交流対地電圧が150V以下の機械器具を乾燥した場所に施設。
  • ②低圧用の機械器具を乾燥した木製の床、これに該当する絶縁性のものの上で取り扱うように施設。(コンクリートの床は該当しない)
  • ③電気用品安全法の適用を受ける二重絶縁構造の機械器具を施設。
  • ④水気のある場所以外の場所に施設する機械器具に電気を供給する電路に、電気用品安全法の適用を受ける漏電遮断器(定格感度電流15mA以下、動作時間が0.1秒以下の電流動作型のものに限る)を施設

ロ・ハ … 対地電圧が150V以下で機械器具を乾燥した場所に施設しているため、D種接地工事を省略できます。

金属管工事の接地工事省略条件

  • ①乾燥した場所で管の長さが4m以下。
  • ②対地電圧が150V以下で長さが8m以下の管を乾燥した場所に施設もしくは簡易接触防護措置を施す。

ニは対地電圧が200Vで管の長さが4mを超えて、上記の条件にあてはまらないため、D種接地工事の省略は出来ません。

工事の施工方法②-9

低圧の機械器具に簡易接触防護措置を施していない(人が容易に触れるおそれがある)場合、それに電気を供給する電路に漏電遮断器の取り付けが省略できるものは。

  • イ 100[V]ルームエアコンの屋外機を水気のある場所に施設し、その金属製外箱の接地抵抗値が100[Ω]であった。
  • ロ 100[V]の電気洗濯機を水気のある場所に設置し、その金属製外箱の接地抵抗値が80[Ω]であった。
  • ハ 電気用品安全法の適用を受ける二重絶縁構造の機械器具を屋外に施設した。
  • ニ 工場で200[V]の三相誘導電動機を湿気のある場所に施設し、その鉄台の接地抵抗値が10[Ω]であった。

解答・解説

 電気用品安全法の適用を受ける二重絶縁構造の機械器具を屋外に施設した。

使用電圧が60Vを超える金属製の外箱を有する低圧電気機具には漏電遮断器を施設する必要があります。
以下の条件で、漏電遮断器を省略することができます。

  • ①機械器具に簡易接触保護装置を施す。
  • ②機械器具を乾燥した場所に施設する場合か、機械器具の対地電圧が150V以下で水気のある場所以外の場所に施設
  • ③機械器具が電気用品安全法の適用を受ける二重絶縁構造
  • ④機械器具に施設されたC種接地工事、D種接地工事の接地抵抗値が3Ω以下の場合

イ、ロは水気のある場所のため省略できません。
ニは水気のある場所以外の場所であるが、対地電圧が150Vを超えているため、省略できません。
また、イ、ロ、ニはD種接地工事されている必要がありますが、接地抵抗値がいずれも3Ωを超えています。
接地抵抗値の条件でも、漏電遮断器の施工を省略することはできません。

工事の施工方法②-10

屋内の管灯回路の使用電圧が1000[V]を超えるネオン放電灯の工事として、不適切なものは。
ただし、人が容易に触れるおそれがない場所に施設するものとする。

  • イ ネオン変圧器への100[V]電源回路は、専用回路とし、20[A]配線用遮断器を設置した。
  • ロ ネオン変圧器の二次側(管灯回路)の配線を、点検できないか隠ぺい場所に施設した。
  • ハ ネオン変圧器の金属製外箱にD種接地工事を施した。
  • ニ ネオン変圧器の二次側(管灯回路)の配線を、ネオン電線を使用し、がいし引き工事により施設し、電線の支持点間の距離を1[m]とした。

解答・解説

 ネオン変圧器の二次側(管灯回路)の配線を、点検できないか隠ぺい場所に施設した。

ネオン放電灯の工事の配線は展開した場所に行います。点検できない隠ぺい場所には施工できません。

工事の施工方法②-11

石油類を貯蔵する場所における低圧屋内配線の工事の種類で、不適切なものは。

  • イ 損傷を受けるおそれのないように施設した合成樹脂管工事(厚さ2[㎜]未満の合成樹脂製電線管及びCD管を除く)
  • ロ 薄鋼電線管を使用した金属管工事
  • ハ MIケーブルを使用したケーブル工事
  • ニ 600V架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブルを防護装置に収めないで使用したケーブル工事

解答・解説

 600V架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブルを防護装置に収めないで使用したケーブル工事

石油などの危険物が存在する場所では合成樹脂管工事・金属管工事・ケーブル工事で施工しなければいけません。
ケーブル工事の場合はMIケーブルを除き、電線管その他の防護装置に収めて施工しなければいけません。

工事の施工方法②-12

FEP(波付硬質合成樹脂管)内に使用できない電線の記号(種類)は。

  • イ VVF
  • ロ CV
  • ハ IV
  • ニ VVR

解答・解説

 IV

FEPは地中埋設用に使用します。地中埋設用の電線はケーブルを使用します。
ハのIVは600Vビニル絶縁電線なので使用できません。

  • VVF … 600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形
  • CV … 架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル
  • VVR … 600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル丸形

電線

  • ・ケーブル 絶縁電線を外装で覆って保護した電線
  • ・絶縁電線 銅線をビニル樹脂などで覆い、絶縁処理した電線
  • ・コード 小型電気製品などの電源供給に用いられる電線

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