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動きの渋いチェーンの修正(CT-3.3、 CT-5、 CT-6、 CT-7)

必要な工具

ここでは、チェーンの接続時などに発生するチェーンリンクの動きが渋い状態を修正する方法について解説しています。

次の内容に関する詳細については、以下のページをご参照ください。

»適切なチェーン長の設定
»チェーンの取り付け Chain Installation
»チェーンの清掃 Chain Cleaning

チェーンリンクの動きが渋くなる現象は、一般的にチェーンのアウタープレートがインナープレートを強く挟み込んでしまうために発生します。これらの余分な圧力を取り除く事で、チェーンリンクの動きを正常に戻すことができます。

ParkTool CT-3.3 CT-5 のように、いくつかのブラントのチェーンカッターには、これらの状態を簡単に修正する事ができるルーズニング機構が付属しています。
以下の手順では、これらのルーズニング機構を使用したチェーンリンクの動きの修正方法を解説して行きます。

注意:9、10、11スピード用チェーンは、それぞれの部品が薄く設計されており、これらのルーズニング機構を使用した修正方法が適さない場合があります。それらのチェーンリンクの動きが渋い場合、メーカーの指示に従って、正しい方法で修正作業を行ってください。

元々使用しているチェーンから導き出す法

  • 1. チェーンリンクの動きが渋い個所を特定します。チェーンリンクの動きを修正する場合、チェーンに対して余計な力が発生しないよう、フロントチェーンリング、およびリアスプロケットの一番小さなギアにチェーンを移動した状態で作業を行います。
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  • 2. ゆっくりとクランクを逆回転させると、チェーンリンクの動きが渋い個所がリアディレーラーの2つのプーリーを通過する際に異音や、歯飛びの現象が発生しますので、それらの個所を特定しやすくなります。
  • 3. 修正する必要があるチェーンリンクを作業がしやすいように、図の位置までゆっくりとクランクを回転させて移動します。
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  • 4. 修正するチェーンリンクをチェーンカッターにセットします。
  • 5. チェーンカッターのハンドルを1 / 8から1 / 4回転程ゆっくりと時計方向に回転させ、固く締まったチェーンリンクのピンをわずかに押し出します。こうする事で、リンクプレートとチェーンピンをこじり、固く締まった状態を修正する効果があります。
  • 6. チェーンカッターを取り外し、チェーンリンクの状態を確認します。
  • 7. 適宜この作業を繰り返し、チェーンリンクの状態を確認します。
  • 8. チェーンリンクの状態と共に、チェーンピンがチェーンプレートの中央に位置しているかを確認します。万一、チェーンピンを押しすぎている場合は、左右のアウターチェーンプレートにチェーンピンが掛かるように修正してください。
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チェーンカッターを使用しない修正方法

ルーズニング機構付きのチェーンカッターが無い場合でも、これらのチェーンリンクの修正を行う事ができます。この場合、手を使ってチェーンを横方向にこじる事で固く締まったチェーンピンとチェーンプレートをずらす事で修正を行います。チェーンを保持する際に手を保護するために、作業グローブやウエスを使用する事をお勧めします。

  • 1. チェーンリンクの動きが渋い個所を特定します。
  • 2. その個所を中心にして、左右の手でチェーンを保持します。
  • 3. 左右の親指を修正するチェーンリンクのチェーンピンに押し当て、手前と奥の両方向にゆっくりとチェーンをこじります。
  • 4. 適宜この作業を繰り返し、チェーンリンクの状態を確認します。

注意:作業時に必要以上にチェーンをこじりすぎると、チェーンプレートやチェーンピンが破損する場合があります。

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