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クランクセット(スクエアタイプ)の着脱

必要な工具

ここでは、スクエアタイプのスピンドルを使用するクランクセットの着脱方法について解説しています。

下図のように一般的なスクエアタイプ以外では、TRUVATIV製Power Spline、FSA製Power Driveなども、同様に作業することができます。

シマノ製Octalink、およびISISタイプに関する詳細については、以下のページをご参照ください。

» Spline Cranks.
スクエアタイプクランクとBBスピンドル
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FSA Power Drive
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Truvativ Power Spline
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一般的なスクエアタイプのカートリッジBBセット
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これらのクランクアームは、スピンドルに圧入されており、取り外す際には専用工具を使用しなければなりません。例えば、BBセットやチェーンリングなどを交換、修理する際には、必ずクランクアームを取り外す必要がありますので、クランクアームの着脱作業は、比較的ポピュラーな作業であると考えられています。

ワンキーリリースシステム

一部のクランクセットには専用工具を必要とせず、六角レンチ一本でクランクアームの着脱が可能な、「ワンキーリリースシステム」を採用しています。メーカーによっては、クランクフィキシングボルトのみを交換することで、ワンキーリリースシステムにすることができるキットを用意していることもあります。

ワンキーリリースシステム関する詳細については、以下のページをご参照ください。

» ワンキーリリースシステム
ワンキーリリースシステムを採用したクランクフィキシングボルト
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クランクアームの取り外し(スクエアタイプ)

  • 1. チェーンリングによる怪我を防止するため、チェーンをアウターチェーンリングに移動させます。
  • 2. クランクアーム中央にあるクランクフィキシングボルトに採用されているタイプを確認します。数のようにクランクキャップが取り付けられている場合は、六角レンチやピンスパナなどで取り外してください。

注意:ワンキーリリースタイプが採用されている場合、クランクフィキシングボルトを囲んでいる専用クランクキャップは取り外さず、しっかりと締まっているかを確認してください。

このようなクランクキャップが取り付けられている場合、クランクフィキシングボルトが外から確認することができません。
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  • 3. 右図のような六角辺のボルトやナットの場合、クランクボルトレンチを使用して反時計回りに回転させて取り外します。クランクアームにワッシャーなどが残らないように注意します。
六角ボルトタイプ
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六角ナットタイプ。特に一般車に多く採用されているタイプです。
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キャップボルト+ダストキャップタイプ。ロードバイクやマウンテンバイクなどスポーツ車に多く採用されているタイプです。
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  • 4. コッタレスクランクプーラーをクランクアームに取り付けます。クランクアームにある工具取り付け部のネジは大変薄いため、コッタレスクランクプーラーがしっかりと奥まで装着してください。適宜、アタッチメントの固定にはモンキーレンチなどを使用します。

注意:コッタレスクランクプーラーの取り付けが不十分な場合、クランクアームを破損する恐れがあります。

モンキーレンチを使用したコッタレスクランクプーラーのアタッチメント装着例
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  • 5. コッタレスクランクプーラーのハンドルを時計方向に回転させると、ゆっくりとクランクが外れてきます。コッタレスクランクプーラーのハンドルを回転させてもクランクが引き抜けない場合、クランクアームが破損している恐れがありますので、一度工具を取り外し、全ての作業をやり直してください。また、クランクアームの工具取り付け部のネジが破損していないかを確認します。
  • 6. もう一方のクランクアームも同様に作業して取り外します。
コッタレスクランクプーラーのハンドルを時計方向に回転させ、クランクを抜き取ります。
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クランクアームの取り付け(スクエアタイプ)

これらのクランクアームは、スピンドルに対して圧入することで固定しています。スクエアタイプのスピンドルは、奥に行くに従い、緩やかに傾斜することでスピンドルの先端よりも太くなるように設計されています。クランクフィキシングボルトは、クランクアームがスピンドルに対して嵌め合う事をサポートしており、これらのボルトが緩まないようにしなければなりません。そのため、トルクレンチを使用して固定力の管理をすることが望ましいとされています。

注意:アルミニウム製のクランクアームをスピンドルに取り付ける際、メーカーによってスピンドルにグリスを塗布する必要があるものと、そうでないものが存在します。必ず取扱説明書をよく確認してください。

スクエアタイプのクランクアームとBBスピンドル
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  • 1. スピンドルとクランクアームの嵌め合い部をきれいに洗浄します。適宜、きれいに洗浄してください。
  • 2. 適宜、スピンドルとクランクアームの嵌め合い部、およびクランクフィキシングボルトのネジ部にグリスを塗布します。
  • 3. ドライブ側クランクアーム(チェーンリング側)をスピンドルに取り付けます。
  • 4. トルクレンチを使用して、クランクフィキシングボルトを適正トルクで時計方向に締め付けます。
  • 5. 適宜、取り外したダストキャップを取り付けます。
  • 6. 反ドライブ側クランクアームも同様に取り付けます。取り付けの際、クランクアームが左右で互い違いになるようにスピンドルに取り付けてください。
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