一般的にこのタイプのクランクセットは、カートリッジベアリングを用いたBBカップ、48スプラインアクスル、および左右のクランクがセットになっています。

• 1. 右側のBBカップにグリス、またはスレッドコンパウンドなどを塗布し、BBツールを使用してフレームに固定します。
• 2. 取り付けたBBカップの反対側から、適宜、スペーサーやスリーブを取り付けたアクスルを挿入し、もう一方のBBカップを取り付けます。この時、適宜フレームの切削加工を行ってください。

• 3. ベアリングカバーキャップやスペーサーなどをアクスルに挿入し、ドライブ側（チェーンリング側）クランクアームをアクスルに装着します。スペーサーはリアのスプロケットに対して、チェーンラインの調整に使用しています。これらの使用方法はクランクセットの取扱説明書をご確認ください。

• 4. アクスルにグリスを塗布し、クランクフィキシングボルトを時計方向に回し、クランクをアクスルに挿入していきます。

注意：アクスルにクランクアームを取り付ける際、アクスルにグリスを塗布する必要があるものと、そうでないものが存在します。必ず取扱説明書をよく確認してください。

• 5. クランクとアクスルの嵌め合い具合を確認するため、一度フィキシングボルトを取り外します。下図のようにアクスルが、クランクの嵌め合い部の厚みの1 / 2以上に嵌め合うまでフィキシングボルトを使用して調整します。

• 6. 反ドライブ側（左側）のアクスルにグリスを塗布し、左右のペダル踏み幅をそろえるため、適宜スペーサーを挿入し、反ドライブ側クランクアームをアクスルに装着します。それぞれのクランクアーム、およびベアリングカップやカバーキャップ、スペーサーにガタの発生がなくなるまで、反ドライブ側のクランクフィキシングボルトを時計方向に回転し、クランクの締め付けを行ってください。締め付けトルクの管理には、必ずトルクレンチを使用してください。

クランクアームの取り付け後、クランクセットがスムーズに回転するか、また各部品にガタや遊びが無いか確認します。万一、正しく取り付けられていない場合、使用するスペーサーの枚数やサイズが適合していないことが考えられます。

一般的なコッタレスクランク用取り外し工具を使用して取り外すことができます。ParkToolでは、CCP-22 、CCP-44 やCWP-7 といったコッタレスクランクプーラーをご使用いただけます。一部特殊なアクスルやクランクアームに関しては、各部品メーカーの指示に従ってください。