学科試験では【電気工事士でないと従事できない作業】に関する問題がよく出題されます。
問題集を見るとたくさんの項目を丸暗記で対策しないといけないように感じてしまいますが、実はもっと簡単な対策方法があります!
このページを読んで、苦手な問題も得点源に変えてしまいましょう!
【電気工事士でないと従事できない作業】に関する問題は、カテゴリでいうと「法令」にあたります。
この問題は、初めて電気工事士試験の勉強に取り組まれる方にとってはかなり難しく感じられるかと思います。
というのも、問題を解くには以下の12個の作業を把握しておく必要があるからです。
まず項目が多く、さらに漢字も多いのでとっつきにくい感じがしてしまいますね…。
ですが、実はこの内容は電気工事士の資格を取るために必要な知識、つまり他のカテゴリで勉強した内容がしっかり理解できていれば、12個の作業を無理やり暗記しなくても問題を解くことができるんです!
他のカテゴリの復習も兼ねて【電気工事士でないと従事できない作業】の問題も解けるようにしてしまいましょう!
登場カテゴリ | 問題例 |
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複線図 | リングスリーブの圧着マーク |
工事の施工方法 | 接続部分の絶縁処理 |
電線相互を接続するには上記のカテゴリで問われる知識が必要です。
このため、【電気工事士でないと従事できない作業】であると分かります。
登場カテゴリ | 問題例 |
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工事の施工方法 | がいし引き工事を行う際の隔離距離 |
がいし引き工事は最近の一般住宅ではあまり見られない施工方法です。
このため、がいし引き工事に関する問題は出てくる頻度が少なく、解説動画や参考書でも重要度は低いものとされる傾向があります。
ですが、がいし引き工事では「工事の施工方法」のカテゴリで学習する下の表の値を理解しておかないといけないため、【電気工事士でないと従事できない作業】となります。
使用電圧300V以下 | 使用電圧300V以上 | |
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電線相互の隔離距離 | 6cm以上 | 6cm以上 |
電線と造営材の隔離距離 | 2.5cm以上 | 4.5cm以上 |
登場カテゴリ | 問題例 |
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工事の施工方法 | ケーブル工事の支持点・屈曲半径など |
電線を造営材に取り付けるには、適切なケーブルの支持点の間隔や屈曲半径などの知識が必要です。
そのため、【電気工事士でないと従事できない作業】と分かります。
登場カテゴリ | 問題例 |
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配線器具 | 許容電流 |
電線管などに電線を収める際は、「配線器具」のカテゴリで登場する「許容電流」を考慮しなければいけません。
そのため、【電気工事士でないと従事できない作業】と分かります。
ここでいう配線器具は、スイッチやコンセントのことを示します。
それらを壁などに取り付けたり、電線とつないだりするとき、正しい施工方法の知識がないと火災など大きな事故につながる恐れがあります。
また、(露出形スイッチや露出形コンセントの取替作業を除く)とありますが、
・露出形スイッチや露出形コンセントの新設・増設
・埋込形スイッチや埋込形コンセントの新設・増設・取替作業
は【電気工事士でないと従事できない作業】ですので要注意です。
また、上の画像のような埋込形コンセント・スイッチの場合、取替作業であっても電気工事士の資格が必須です。
登場カテゴリ | 問題例 |
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材料及び工具 | 電線管工事に使用する工具・部材 |
工事の施工方法 | 電線管の曲げ半径の値 |
これらの作業を行うには適切な電線管工事の施工方法や、使用する材料・工具の知識が必要になります。
そのため、【電気工事士でないと従事できない作業】だと分かります。
登場カテゴリ | 問題例 |
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工事の施工方法 | 接地工事 |
アウトレットボックスのボンド線の施工 |
機械器具だけでなく、金属製の配管や、電気機械器具の鉄台・金属性外箱にも接地工事が必要です。
そのため、金属製ボックスを造営材に取り付ける際に接地工事は欠かせません。
従って、【電気工事士でないと従事できない作業】であると分かります。
登場カテゴリ | 問題例 |
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工事の施工方法 | 接地工事 |
「金属製の防護装置」とは、鎧管(読み:ガイカン)やコンジットパイプなどを示します。
これらの器具は第二種電気工事士の学科試験には登場しませんが、7.でも記載した「機械器具だけでなく、金属製の配管や電気機械器具の鉄台・金属性外箱にも接地工事が必要」という内容に「金属製の防護装置」も該当するため、この作業も【電気工事士でないと従事できない作業】だと分かります。
登場カテゴリ | 問題例 |
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工事の施工方法 | メタルラス張り、ワイヤラス張りの絶縁 |
電線や電線管が壁を貫通する際、耐久性のある防護管で保護しなければなりません。
出題頻度は高くありませんが、上記のような問題で出題されることもあります。
また、2016年以前の技能試験では、この
防護管を取り付ける内容が施工条件として出題されていました。
2017年以降、この施工条件は技能試験で出題されていませんが、過去に出題されていたことを踏まえると【電気工事士でないと従事できない作業】だと判断できます。
配電盤の役割は、高電圧の電気を低電圧へ変圧し、各分電盤へ供給することです。
配電盤は高電圧を取り扱う器具であることを踏まえると【電気工事士でないと従事できない作業】だと判断できます。
登場カテゴリ | 問題例 |
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法令 | 低圧・高圧の区分、電気工事士法 |
交流600Vを超えると「高圧」となります。
高圧は第一種電気工事士でないと取り扱うことができません。
10.11.で気をつけないといけないのは「第二種電気工事士でないと出来ない作業」ではなく「電気工事士でないと出来ない作業」という部分です。
「第一種電気工事士でないと出来ない作業」も含まれています。
ですが、一種の範囲まで覚える必要はなく「高圧=第一種」という知識があれば、このあたりは迷わず判断ができるはずです。
登場カテゴリ | 問題例 |
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工事の施工方法 | 接地工事 |
この作業は「接地工事」に該当します。
接地工事を行うには適切な接地工事の種類の判断・接地工事によって適切な接地線の太さや接地抵抗の値など、工事の施工方法で登場する知識が必要になります。
ですので、【電気工事士でないと従事できない作業】と判断することができます。