社員インタビューNo.1

2019年入社のTさんは、コロナ禍による営業スタイルの変化をリアルタイムで実感。
外勤・内勤どちらも経験して感じたことを伺うことができました。
また、インタビュー中にはホーザンの選考を受けるまでのユニークなお話も!
お客様と直接やり取りをする業務に興味のある方、
学生時代と社会人との違いを知りたいという方は必読です。

登場人物

Tさん(以下:T):カスタマーセンター所属。入社4年目。
インタビュアー(以下:K):マーケティンググループ所属。入社2年目。
Nマネージャー(以下:N):マーケティンググループ所属。入社24年目。

学生時代

──まずは学生時代のお話から伺えたらと思います。

T

僕は経済学部所属でした。大学では部活動やサークルには特に入っていなくて、家に帰って映画を見る生活でした。他には飲食店とドラッグストアでアルバイトをしていました。

N

じゃあ、学生の間は工具に触れたりすることはなかったんよね。

T

そうですね、まったくなかったです。

K

私もそうでした。ホーザンではそんなに珍しいパターンではないんですよね。Tさんのような先輩がいらっしゃったので、私も未経験で入社することには特に不安はありませんでした。

入社直後

──ここからはお仕事について、入社直後のことから順に伺っていきます。

T

僕が入社した年には初めの1カ月間は研修があり、その後にカスタマーセンターに配属になりました。
配属されてからの2カ月間は、内勤では電話やFAXでの見積回答、外勤では週に1~2回上司と一緒に取引先へ伺ったり、展示会に説明員として参加したりしていました。 その2カ月間が過ぎてからは僕が一人で取引先を回るようになりました。1年目の7月以降ですね。
具体的には、販売店に製品紹介を行ったり、デモ機を持ち出してユーザーに商品のPRをしたり、販売店の方と一緒にユーザーのところへ伺ってカタログを配ったりしていました。今の僕はユーザーからの問い合わせ対応を主に行っていますが、コロナ渦以降は内勤のみでも業務が成立しているので、外勤に再度切り替えることはしていません。

K

一人で外回りに出るのが想像より早くて驚きました! 私も早い段階で本格的に仕事に関わるようになりましたが、Tさんのときもそうだったんですね。

──外勤の場合、実際にどちらの取引先へ伺うかはどのように決めるものなのでしょうか?

T

そうですね、ホーザンでは新規開拓というよりは既存の取引先へ伺うことがほとんどです。 過去の先輩方がすでに訪問したことのある取引先へ、改めて挨拶へ伺う形です。

──取引先に対してはどのように商談を持ちかけるのでしょうか?

T

基本的には、取引先からの事前のご相談がなくとも、自ら商品を提案しに行くスタイルです。「最近はこんな商品があるんですよ」とご紹介する形です。 場合によっては、販売店の方と一緒にユーザーのところに伺う場合があります。そこでユーザーに興味を持っていただけたら、改めて「このユーザーはこんな商品が欲しいだろうな」というデモ機を持って行き、自分から提案していくという形になります。

──1年目の7月以降は一人で取引先へ伺うようになると。戸惑いはありませんでしたか?

T

戸惑いまくりでしたよ! 上司と一緒に伺ったのは10社もないぐらいだったので、どの取引先にもほぼ一人で初めて行く形でしたね。

K

結構緊張しそうですね…。

T

そうですね。というのも、いざ到着してもどこに車を止めたらいいのかが分からないし、社屋の中でもどこまで入っていいのか分からなかったり、会社によっては受付のカウンターがあるので、担当者を呼んで来てもらったりとかもありますし。 やっぱりどの会社にもそれぞれのルールというか、「お客さんは普通こう来るよね」という認識がある。ただ、そんな中でも社屋に入った時点で慣れてない感じを察して話を繋いでくださる方もいらっしゃったり。そういうときはとてもありがたかったですね。

──販売店に行く際にはそのような雰囲気なんですね。では、一方の展示会についてはいかがですか?

T

そうですね、ホーザンでは様々な商品を扱っていますが、展示会の際にはハンドツールは少し地味というか……。 ただニッパーを置いているだけでは、見に来ていただいても「こんな感じかあ」という印象のみで終わってしまうことがあるんですね。 その点、マイクロスコープなんかは「これだけ映るんですよ!」というのが分かりやすいので、「すごい!」と興味を持っていただけたりすることが多いんです。展示会で映える商品というのは気にして持っていくようにしています。

カスタマーセンターでの業務

──最近はどのようにお仕事をされていますか?

T

現在、僕はカスタマーセンターで主にユーザーからの問い合わせに対応していますが、電話には少し苦手意識があって……。

──電話に対する苦手意識というのは?

T

やっぱり、電話の場合は相手の方がどんな雰囲気なのかが分かりにくいんですよ。

N

電話をかけたタイミングが相手にとって大丈夫な時間帯なのかも分からないしね。

T

そうなんですよ。ただ、外勤のときに相手の反応を見ながら対応していた経験が電話対応の際にも活きてきているのかなと思います。最近では、電話でも第一声で相手の方がどんな雰囲気なのかが分かるようになってきました。「この方には話聞いてもらえそう!」とか。

──問い合わせに対応するための製品知識はどのように身に着けて来られたんですか?

T

入社直後の研修でも製品について学ぶことはできましたが、研修で学ぶことはどの部署に配属されても必要になる最低限の内容です。カスタマーセンターで実際にユーザーと対話するとなった場合には、正直その知識だけでは足りないんですね。自分でもカタログやインターネットで調べはするんですが、専門用語で質問をいただくと全く内容が分からない。

K

ホーザンで使っている単語のみが業界で使われているわけではないですもんね。

T

そうです。例えば、ニッパーだと片刃ニッパー、両刃ニッパーと種類があるんですが、ホーザンのカタログにはその単語が載っていないので「何やこれ!」っていうのはありました。 こういう場合、逆に質問をしてくださったユーザーに単語の意味を伺う場合もあります。人にもよりますが、ある製品について「これを作っている会社にはこんな歴史があって…」というような、ベテランだからこそ知っている情報を教えてくださる方もいて、それは非常にありがたかったです。

──そんな場合もあるんですね。他にはどんな方法がありますか?

T

そうですね、他は社内にいる先輩に聞いてみたり、製品の実物は社内にありますから、それを触ってみて「こういうことか!」と分かる場合もあります。 社内には勉強できる環境が整っていますから、できるだけ自分の目で製品を見ることを心がけています。 他にも、製品の企画担当者の方とお話する中で、製品の企画背景について伺えることもあったり。

──業務の中でやりがいを感じたことや、成長を感じたことはありますか?

T

そうですね。デモ機の担当をしているときに、やはりユーザーに納得して買っていただけた時が一番うれしい、やりがいがあるなと感じます。 ただ、「こういう物が見たいです」という問い合わせに対して「それならこれはどうですか?」と提案してすぐに解決する場合は良いんですけど、たまに貸し出したデモ機で実際に見ていただくと、想定とは違う問題が発生したりするときもあって。

──どんな問題がありましたか?

T

具体的には、思っていたより照明が明るすぎた場合などがあります。そういう問題が見つかったときが自分の腕の見せ所ですね。 「使い方や設定を変えたら見えるようになりますよ」というアドバイスであったり、他の製品を勧めてみたり。 もしホーザンの製品では解決しない問題であった場合には、他社の製品を紹介したりすることもあります。

──他社製品も勧めるんですか?

T

そうなんです。僕としては、結果的にホーザンの製品を売ることに繋がらなかったとしても、ユーザーが頼ってくださった時にきちんと応えられるようにしたいです。もちろん、ホーザンの製品を買っていただけたら実績にも繋がるのでさらに嬉しいです。 いずれにせよ、提案できる幅は知識を身につけることで広げられる部分だなと思っています。

学生時代との変化

──ここからは話題を変えて、在学中と社会人になって以降での変化などあれば伺いたいのですが。

T

僕が思うのは「目標」という点かなと。学生であれば「卒業する」という明確な目標がありますよね。そのために授業に出て、単位を取る。 社会人になると具体的な目標がなくて、それは自分で決める必要があるんですね。 目標がすでに設定されているのか、自分で設定するのか。その点が違うかなと。

──私生活で学生時代と変わったことはありますか? 例えば、遊ぶ頻度など。

T

僕は学生時代によく映画を見ていたんですが、社会人になって以降はめっきり機会が減りました。 自分で気づいたんですが、心の余裕がなくなったのかなと。社会人になるまでは何も考えてなかったというか…。 社会人になって働き出したら、映画を見るのに疲れるようになってしまったんですね。改めて考えてみると、僕は癒しを求めて映画を観るのではなく、勉強するために観ていたところがあるんです。 なので、休日にまでそういうことをしたくないと思うようになりました。

K

平日の間に十分勉強してるからってことですよね。

T

そうですね。僕は今、仕事と趣味はきっぱり分けているという自覚があります。 学生の間って、授業もバイトもあるし、完全に休める日ってないんですよね。でも、ホーザンに入社して以降、土日の完全な休日っていうのができて。学生時代が忙しかった分、休日は自分のしたいことをして過ごす時間だと今は考えています。僕は映画を観る機会は減りましたけど、ガンガン外出するようになりましたね。

──ちなみに、Nさんは休日はどのように過ごされていますか?

N

ライフステージによって、休日との向き合い方はどんどん変わっていくと思う。僕でいえば、娘が生まれてすぐの頃は休日も育児で忙しくしてたけど、もう娘も大きくなってるから休日にぽっかり時間ができる。この間はアニメをイッキ見したけど、その間も根っこに「こんなに好きなことしてて大丈夫なんかな」って意識がある。

T

そういうとき、周りの同年代だと「休みの日でも仕事する!」って方もいますよね?Nさんと同じ状態なら…。

N

いるだろうね。会社によってはノートPC持って帰るだけで仕事出来たりもするし。

K

ホーザンではそれはしないようになっていますよね。パソコンを持って帰るのは禁止されていますし。

N

ホーザンはやりたいと思ったことに割と自由に挑戦できる社風で、僕の場合、じゃあ何をしてみようかな? と考えてみたとき、そのアイデアは趣味の中から見つかることが多い。 四六時中仕事のことを考えるというよりは、プライベートでは自分のやりたいことを自由にやってみて、それが結果的に仕事に活きてくると理想的やね。今のTくんの過ごし方は良いと思うよ。

就活中の学生に向けて

──就活されていた当時、Tさんは学校の先輩からの紹介でホーザンを知ったと伺っています。その時のお話も教えていただけますか?

T

あっ、その話、自分の中でも印象的なんですよ。 当時のホーザンの採用サイトには「仕事終わりに会社から出てくる社員の顔を見てみると、その会社の様子が分かる」というメッセージがあったんですね。 僕の先輩はそれを見て、実際に定時の17:30頃に会社の近くに行ってみたそうなんです。 そのときにスキップして帰っている社員を目の当たりにして、先輩は「めっちゃいい会社や!」とそこで思ったそうなんですね。それで僕にもホーザンのことを教えてくれて…。

K

そのエピソードを聞いて実際に選考に進んだTさんの行動力も流石です!

T

いえいえ(笑)

──就活中に意識していたことはありますか?

T

そうですね。僕は就職活動中、とにかくありのままの自分でいることを意識していたんですよ。

K

なるほど。ディズニー映画みたいですね(笑)

T

(笑)でも、当時ハマってたのは映画の「ラ・ラ・ランド」だったんですよ(笑)だから、どこの会社を受けるにも、自己PRは「ラ・ラ・ランドを映画館で8回、自宅で7回、合計15回見ました!」という一点だけで攻めたんですよ。

N

おお~!中々強烈(笑)

T

でも、社会人ばかりの場になると「だから何やねん」みたいな反応がほとんどで。まあ当然と言えば当然なんですが…。ただ、この自己PRで話が盛り上がったところがあって、それがホーザンだったんですよ。だから、あの時自分を押し殺さず主張し続けてよかったなと思いますね。やっぱり「就活用の自分」で戦うのはどうしても後々無理が出てくると思いますし、実際に入社してみた今、後悔せずに働けている。

──入社までにドラマがありますね。

T

そうなんですよね。スキップして帰る社員を先輩が目撃して、僕にそれを教えてくれて、実際に会社を訪問してみて、選考のときには「ラ・ラ・ランド」の話が盛り上がって…。「ここでなら素の自分で働ける」っていう匂いがしていた。

N

そういう縁があってんやろなあ。

T

縁ですね、ほんまに。だから就活生の方には、とにかく「ありのままで」とお伝えしたいです。

Tさんの入社までのエピソードで驚かれた方も多いのではないのでしょうか?
その実直な性格がカスタマーセンターでのお仕事にも活きているのだなと感じました。
形は変われど、きっとなくなることはないであろう人と人とのコミュニケーション。ユーザー第一で働くTさんの姿勢は素敵です。
趣味との向き合い方はやはり社会人になると変わってくるようです。趣味がいつの間にか仕事に活きている、そんな状況ができると嬉しいですよね。