社員インタビューNo.2

工具とは無縁の学生生活とは一転、電気工事士試験(以下 電工試験)対策 に関わる様々な業務に携わっているYさん。
その中で特に大きな結果が出たのがYoutubeでの電工試験解説動画。
その動画の好評ぶりには、学生時代に身についた勉強方法が活きていました。
きっと共感する方も多いであろう「就活の軸」にも注目です。

登場人物

Yさん(以下:Y):マーケティンググループ所属。入社5年目。
インタビュアー(以下:K):マーケティンググループ所属。入社2年目。
Nマネージャー(以下:N):マーケティンググループ所属。入社24年目。

学生時代

──早速ですが、学生時代のことから伺えたらと思います。

Y

私は社会学部所属でした。Tくん と同じく工具には全く触ったことのない学生生活でした。
むしろ苦手分野に近いというか…。
小学校の時から図画工作が苦手だったんですよ(笑)
あとは音楽系のサークルに入っていました。今も細々と楽器は続けています。

K

すごい、今も続けてるんですね!

入社後

──ホーザンでは入社前から複数回の面談を行っていますが、 その時に抱いた印象と入社後で感じたギャップはありますか?

Y

そうですね、ギャップというよりは単に気付いたことになるんですけど、役職が上の方との距離がすごく近いんですよね。
私で言えばNさんが上司にあたりますが。

K

私もそれは驚きましたね。大企業だと役職が何層にも分かれているんだろうなと思います。
ただ、ホーザンの場合は人数が少ないので、その分いろんな方とお話しやすい環境ができている。

Y

多分、私たちも本来は「Nさん」じゃなくて「Nマネージャー」って呼ぶべきなんでしょうけどね(笑)
その距離の近さはホーザンの魅力ですよね。そんな話を友人ともしていると「そもそもそんな役職上の人と話す機会ないけどなあ」とか。
普通、歳の近い人が周りにたくさんいるので、そもそもちょっとしたことでは上司にまで話が上がっていかない。

N

なるほどねえ。

Y

そんな会社なので、歳の近い人が部署にいないことによる心細さも正直否定はできないんですが、上司と気軽に話せるのは良い点ですね。

N

ホーザンでは、時にはマネージャーと新入社員が上下関係を取っ払って、プレーヤー同士で横並びになって仕事をすることがあるけど、
慣れれば話が早くていいと思ってるよ。

マーケティンググループでの業務

──そんな中で関わってきたお仕事についても伺えたらと思います。

Y

配属されて本当に初めの頃は、メールの配信やカタログ作成の補佐をしたりしていました。
カタログ作成に関しては、掲載する写真を撮影したり、原稿を作ったり。
その他でいうと、代理店さんにお渡しするデータの作成をしてましたね。
そういう業務もやりつつ、傍らで先輩社員に電工試験のことも教えてもらって。他には製品企画もやったりしてましたね。

──Yさんはどれくらい製品企画をされたのでしょうか?

Y

そうですね、シリーズ品とかをまとめてざっくり7点ぐらいですね。

N

Yさんが製品企画してたのってちょうど1年間ぐらいだった記憶やけど、よく7点もできたよね。
期間に対して企画した点数が多い。

Y

入社2年目の頃ですね。私すごくないですか?(笑)

N

こらこら(笑)
でもまあ、僕たちの考えとしてあるのは、数撃ちゃ当たる、ではなくて、売れなければ意味がない、というところなんですよ。
だから「試しに売ってみるか!」ではなくて「これは売れるだろう」とある程度確信を持てている製品しか発売しない。
かつ、そのアイデアが腐ってしまわないうちに発売するスピード感が必要になるけど、Yさんはとにかくそこが速かったよね。
誰に任せても同じだけの結果を出せるかというと、そんなことはないと思う。
…普段褒めへんからここで言っとくけど…。

Y

やったー(笑)

「電工のYさん」

──入社3年目に入ってから、電工試験の虎の運用に大きく関わるようになったと伺っています。

Y

そうですね。製品企画を経験した後、3年目に入ってから電工の仕事を本格的に私がやろうということになって。
その頃から、電工の筆記試験の解説動画を担当するようになりました。

──今では、Yさんの動画はほとんどが何十万回と再生されている認識なんですが、 動画を投稿し始めた当時に感じていたことは覚えていますか?

Y

ああ、思ったより再生数の伸びが良いなとは思いました。コメントもよく来るし。

K

そうですよね。私も「コメント数すさまじいな!」と思った記憶があります。

Y

動画を見ていただくと分かると思うんですけど、初めの頃って「声かわいい」とか「手きれい」とかそんなコメントばっかりで。
嬉しくないわけじゃないけど、見てほしいのはそこじゃない。
動画を投稿して時間が経つにつれ、本気で電工試験に合格するために動画を見てくださる方が増えて。
それもコメントを見ると分かるんですよ。「ここの部分わかりやすかったです」とか。それは嬉しかったですね。

──再生数が伸びていくことを「怖いな」と感じることはありませんでしたか?
手や声などが分かる状態で、それを何十万回と見られているわけじゃないですか。

Y

いや、そこに関しては特に怖くはなかったですね。逆に伸びなかったらどうしようという恐怖はありました。

──あともう一点ほど。
Youtubeってかなりダイレクトに視聴者の意見が見えるじゃないですか。
その中には動画の内容とは関係のない指摘も含まれていたりしますよね。
Yさん的にはどう受け止められているんでしょう?

Y

ああ、ありますねえ…。
でもそれって業務の上で特に意味を為さないので、色々言われることもありますが、あまり落ち込むことはないです。

K

すごいなあ、私がYさんなら全部真に受けて落ち込んじゃう。

Y

(笑)まあ、たまにそういうのを見かけますけど、その中にはやっぱり有用な要素もたくさん見つかるんですよ。
次の動画のネタになるな、とか、ここの表記直したほうがいいなとか。
それはホーザンとしてはメリットですからね。どんどんコメントは欲しいです。

K

こういうお話を聞いているとしみじみ思いますが、YさんってYoutuber向いてますよね…。

──Yさんは理系科目が苦手ということで。そんな人にも分かりやすい動画づくりを意識していたと伺っています。

Y

そうですね、そこもかなり大切にしている部分です。

K

自分がすでに理解してしまったことを、何もわからない人に対して説明するのってものすごく難しくないですか?
Yさんの動画ができるまでの流れがすごく気になります。

Y

そうですね。筆記試験の動画を録るとき、初めの1本は先輩に確認をお願いしたのを覚えています。
でもそれ以降は一人で淡々と撮っていました。

K

ちなみに勉強法とかは…?

Y

私、赤シートが苦手なんですよ。隠して、暗記してっていうの。
元々そういう暗記ではなくて、自分の言葉でノートにまとめ直したり、分からない言葉があれば調べて、芋づる式に思い出せるようにしてっていう方法をとってたんです。
動画を録るときにも、その元々の勉強スタイルが活きてたんじゃないかなと思います。

K

うわあ、私と真逆ですね。暗記ではどうにもならないときにYさんの動画を見ていました。
Yさんの勉強法に救われた人間がここにいます。

Y

それはよかった(笑)

当たり前の景色?

──Yさんはその後一貫して、電工試験対策のコンテンツ制作に深く関わっています。
  これまでの経験を通して今後の仕事に活かしていきたい点はありますか?

Y

この3年4年の間ずっと電工関連に関わっているんですけど、まだまだできることはあるなあというのは感じていて。
入社してすぐの頃は仕事のスピード感についていくのでいっぱいいっぱいでしたけど、それにも少し慣れてきたかなというのは自分でも思っています。

K

なるほど。私はまだあっぷあっぷの状態です…。

Y

今年(インタビュー当時)で言うと、LINE公式アカウントを開設したり、あとは電工試験対策用のアプリを作ろうかなという話がありますけど、ずっと同じ分野でやっていく中でも、飽きずに「次に何ができるか」を考え続ける必要があると思っています。
今までも電工試験の動画に関しては「視聴者の年齢層が高めだな」という認識ではありましたが、いつの間にかそれを「そういうもの」と当たり前のように受け止めてしまっていたんですね。
なので、当たり前と思っている景色でも「あれ?」と思える感覚は身につけておかないといけないなと感じています。
どんどんホーザンを知っている人の層を広げていきたいですね。

就活中の学生に向けて

──では最後に、就活中の学生に向けて一言いただければと思います。

Y

そうですね、私は実はあまり熱心に就活をしておらず…。
「頑張れ!」とかは正直安易に言えないですね(笑)

──Yさんは工具のことを全然知らない状態からホーザンに入社したとのことでしたが、その決め手はありますか?

Y

ホーザンは他の企業と比べて、私のことをちゃんと「Yさん」として見てくれている感じがありました。
大企業だと、大抵エントリーシートで「あるある」な質問をされて…。
例えば「ガクチカ」(学生時代に力を入れて取り組んだこと)ですよね。
学生時代にすごいことをして、それを書いて、すごい人ほど通る、みたいな。
それで私の人となりが伝わるんだろうか、という疑問はありました。

──私も思っていました。似た考えの学生も多いのではと思います。

Y

そういう就活の形がスタンダードになっている中で、ホーザンはいわゆるテンプレート的な質問をしてこなかったんですよ。
履歴書をこっちからお渡しして、採用担当の方から履歴書を見て気になったことをどんどん聞いてくれる、みたいな。
しかも、それも1回目の会社訪問のときからだったので驚きました。「こんな会社もあんねや」って。

K

多分選考を受けた人の全員がそこで驚きますよね。

Y

そうですね。
あと、他の会社の選考の場合「私は御社に入社してこんなことをしたいです」というのを具体的に伝える必要がありますよね。
私はそういう願望というか、熱意のようなものが薄くて。
ホーザンがそんな自分でも受け入れてくれる会社であったというのは大きいところでした。

K

志望動機より、人柄を重視して採用している部分が大きい会社ですよね。

Y

そうですね。
そんな感じで立派な夢なんてなかった私ですけど、入社してみていろいろと仕事を任せてもらえて。
インタビュー中はいろいろ話しましたけど(笑)今は前向きに働くことができている。
元気に働いて、平和に生活する。
これが夢でもいいじゃない!っていうのは、就活当時から感じていましたね。
だから、もしこれを読んでいる中にも私と同じような考えの方がいるのであれば、それは間違っていないと思うし、その気持ちに素直になって就活をしてみるのもありだと思います。

「元気に働いて、平和に生活する。これが夢でもいい」という言葉が印象的でした。
働き始めてからの自分は誰にも分からないからこそ、生活面を軸に据えて就活に取り組むのも1つの方法と言えるのでしょう。
Yさんは入社後もあくまで自然体のまま働くことができている様子。
そして、入社までの経験が上手く業務の内容と噛み合うと、思いもよらない結果がついてくることがあるんですね。