配線器具2


配線器具では計算問題や数値を覚える問題が登場します。
配線器具2では電線・幹線の許容電流を中心とした内容です。
解説動画を見て、内容を理解できたか1問1答形式で確認しましょう。

解答・解説

60

小勢力回路の電圧の最大値は60Vです。
小勢力回路とは絶縁トランスを用いて、100Vを60V以下にした回路です。
インターホン・ベル等の回路に利用します。

解答・解説

0.8

小勢力回路で使用できる絶縁電線の軟銅線の太さの直径は0.8mm以上です。

解答・解説

60

IV線の最高許容温度は60℃です。
IV線は屋内配線に用いられます。

解答・解説

袋打ゴムコード 0.75[mm2]

白熱電球は熱が出るため、ビニルコードは使用できません。
また電球線に使用できるコードの最小太さは0.75mm2です。

解答・解説

88

線の太さを決定する電流の最小値は「電動機の総定格電流×需要率×係数+電動機以外の負荷の総定格電流」によって求められます。

電動機の定格電流の合計は 10 × 10 = 100A
需要率(80%)をかけて 100 × 0.8 = 80A(IM)
電動機以外の負荷はないため、その定格電流の合計(IH)は0(ゼロ)です。

係数の求め方
IM≦IHのとき1
IM>IH且つIM>50Aのとき1.1
IM>IH且つIM≦50Aのとき1.25
IM が50Aを超えるため係数 1.1をかけて 80A × 1.1 = 88A
電動機以外の負荷の総定格電流(IH)を足して 88A(+0A)=88A
よって、最小値は88Aになります。

解答・解説

50

電動機の定格電流の合計は 10 × 5 = 50A
需要率(80%)をかけて 50 × 0.8 = 40A(IM)
50A以下なので、係数 1.25をこの値にかけて 40A × 1.25 = 50A
よって、最小値は50Aになります。

解答・解説

2

配線用遮断器が自動的に動作する時間は電流の値によって異なります。
低圧電路に使用する定格電流20Aの配線用遮断器に40Aの電流が継続して流れたとき
40 ÷ 20 = 2
定格電流の2倍の電流が流れます。
定格電流が30A以下の配線用遮断器は、定格電流の2倍の電流が流れたとき、2分以内に自動的に動作しなければいけません。

定格電流 遮断される時間
定格電流の
1.25倍の電流
定格電流の
2倍の電流
30A以下 60分以内 2分以内
30A超50A以下 60分以内 4分以内

解答・解説

60

配線用遮断器が自動的に動作する時間は電流の値によって異なります。
低圧電路に使用する定格電流20Aの配線用遮断器に25Aの電流が継続して流れたとき
25 ÷ 20 = 1.25
定格電流の1.25倍の電流が流れます。
低圧電路なので配線用遮断器の定格電流が30A以下の場合、定格電流の1.25倍の電流が流れたとき、配線用遮断器は60分以内に自動的に動作しなければいけません。

定格電流 遮断される時間
定格電流の
1.25倍の電流
定格電流の
2倍の電流
30A以下 60分以内 2分以内
30A超50A以下 60分以内 4分以内

解答・解説

2本 0.80

電流減少係数は同一管内の電線数によって決まります。
3本以下:0.70、4本:0.63、5本または6本:0.56、7本~15本:0.49になります。
2本は3本以下のため電流減少係数は0.70となります。
ちなみに係数は0.07ずつ減少しています。

解答・解説

17

絶縁電線(単線)の太さごとの許容電流は定められています。
直径1.6mm = 27A
直径2.0mm = 35A
直径2.6mm = 48A
(周囲温度30℃以下)
直径1.6mmの600Vビニル絶縁電線の許容電流は27Aです。
この問いの電流減少係数は0.63なので、
27 × 0.63 = 17.01
小数点以下第一位を7捨8入して求めるため、17A。

解答・解説

15

絶縁電線(単線)の太さごとの許容電流は定められています。
直径1.6mm = 27A
直径2.0mm = 35A
直径2.6mm = 48A
直径1.6mmの600Vビニル絶縁電線の許容電流は27Aです。
この問いの電流減少係数は0.56なので、
27 × 0.56 = 15.12
小数点以下第一位を7捨8入して求めるため、15A。

解答・解説

19

絶縁電線(単線)の太さごとの許容電流は定められています。
直径1.6mm = 27A
直径2.0mm = 35A
直径2.6mm = 48A
直径2.0mmの600Vビニル絶縁電線の許容電流は35Aです。
この問いの電流減少係数は0.56なので、35 × 0.56 = 19.6
小数点以下第一位を7捨8入して求めるため、19A。